介護職に就きたい人が
知りたい介護ガイド

1.世間一般的に定義される介護職ではどんな仕事内容があるのか?

世間一般的な介護職の仕事内容には、入浴や排泄介助、料理、掃除等の身の回りの世話があります。特に介護未経験の人がイメージするおむつ交換は、どちらかと言えば施設側・介護者側の都合です。自ら好んでおむつを履いている人はほとんどいません。介護者が確保できない、人手をかけることができないため、おむつを使わざるを得なくなっています。


施設や出張サービスの
一覧と特長について


1.民間運営介護施設

介護付有料老人ホーム 食事、掃除、洗濯、入浴、排泄などの介護サービスの提供施設。入居対象は、原則65歳以上。医療ケアの対応や健常者の入居可否等の詳細は施設によって異なります。
住宅型有料老人ホーム 住宅型有料老人ホームのサービス内容は、基本的に食事提供と日常の生活支援に限られます。介護付有料老人ホームとの大きな違いは、施設内に介護スタッフがいない点。介護サービスを利用したい場合は、外部の事業所と個別に契約を結ぶことになります。
グループホーム 地域密着型サービスのグループホーム。入居には、施設と同じ地域に住民票があることが条件となっています。認知症を発症し、一人での生活が難しくなった高齢者が専門スタッフの支援、介護を受けて集団生活を行うための施設です。

2.公的介護施設

特別養護老人ホーム 一般的な呼び名は「特養」です。地方公共団体や社会福祉法人によって運営されています。低価格での入居が可能な反面、待機人数が多くすぐに入居できないというデメリットも。
介護老人保健施設 一般的な呼び名は「老健」です。日常生活のサポートを受けたり、リハビリ訓練を通して自宅復帰を目指すための施設です。そのため入所期間は最長でも1年未満。終身利用はできません。
介護療養型医療施設 名前の通り「療養」のための施設のため、医師や看護師、介護福祉士の医療・介護サポートを受けることができます。その反面有料老人ホームのような、レクリエーション・日常生活のサポートはほぼありません。

3.サービス

デイサービスデイサービスでは「食事介助」「入浴介助」「レクリエーション」「機能訓練」等、老人ホームと同様のサービスを受けることができます。ただし宿泊はできません。

1.民間運営介護施設

障害者生活支援センター 障害のある人・家族からの相談を受け、関係機関と連携しサポートする機関。
身体障害者療護施設 事故や病気、先天性の疾患が理由で身体に障害があり、日常生活において常時介護が必要な方の生活施設。介護・治療・リハビリ・就労支援など、幅広いサポートを行っています。
グループホーム 身体・知的・精神障害者の方がサポートを受けながら、地域のマンションやアパート、一戸建て等で生活する場所のこと。
デイサービス 在宅の障害者の方向けに、送迎・入浴・食事・レクリエーションのサービスを行う事業所。高齢者向けデイサービスと同じく、宿泊はできません。

介護職に就職する時に
必要な資格と取得方法

無資格の状況でも、介護現場に就職できます。ただし内容に制約があるので一般的に求められるのが「介護職員初任者研修」の修了です。

無資格の状態でも、介護の現場に就職することは可能です。ただし、訪問介護ができないなど仕事内容に制約を受けることになります。一般的に初めて介護職に就職する際に求められる内容が「介護職員初任者研修(旧制度のホームヘルパー2級)」の修了です。

130時間の介護職員初任者研修、または実務者研修を受講することで、修了証明書の交付を受けることができます。就職前であれば、各都道府県が指定した養成機関にて受講してください。